みなここ保育園の新型コロナウイルス感染症対策

  2021/02/11    コラム

昨年春に新型コロナウイルス対策として緊急事態宣言が発令されました。この緊急事態宣言下でも国は保育所に対しては一律に「原則開所」とするよう求めていました。一部自治体では独自に登園自粛を求めるところもあり、足並みがそろっているとは言い難い状況にありました。「感染者の急増を抑えるため」「休ませたい保護者のニーズに沿った」などの理由があったようですが、自治体の対応がまちまちでは保護者が困惑してしまうのではないかと思います。未知への恐怖からくる自治体の判断も理解はできますが、個々の家庭や仕事の事情は異なるため画一的でない、柔軟な対応が必要だったのではないかと思っています。

幸いなことに本日時点では当園での新型コロナウイルス感染症になったお子様や職員関係者はおりません。一方、集団生活である保育園では、お子様同士、保育士とお子様との間の密接を完全に避けることは難しいという環境でもあります。このまま感染拡大に歯止めがかからない状況が続けば、いずれは感染者が発生してしまうかもしれません。実際に札幌市手稲区でも感染者が発生し、休園を余儀なくされた保育園も存在しています。

これまで当園では、厚生労働省のガイドラインを参考にした衛生・健康管理と同時に、できる限り3密防ぐための環境整備を行い運営して参りました。具体的には、

・玄関での手指消毒(園児・保護者様・職員・出入り業者などすべての方に)

・非接触体温測定の導入(園児・職員・出入り業者は必須)

・定期的な換気

・園内設備とおもちゃ類のアルコール消毒

・職員のマスク着用徹底

・手洗い、うがい

・加湿機能付き空気清浄機の導入(ウイルス飛散を抑えられるよう湿度を保つため)

・園児用机とお散歩カートの追加導入(ソーシャルディスタンスを保つため)

・午睡時にはコットベットや、布団の間隔を広く取ると同時に、頭部の位置をずらした配置(ソーシャルディスタンスを保つため)

などの工夫を行ってきました。

※2歳未満の子どものマスクについては、日本小児科医会の注意喚起より、窒息等の恐れがあること。また、低年齢における衛生管理上の難しさから0~2 歳児クラスでは着用しません。

尚、自治体からの要請等の指示があった場合は随時、対応を変更する場合もありますので予めご承知おき下さい。

 

保護者へのお願い

新型コロナウイルスが感染する原因は、主に「飛沫感染」及び「接触感染」と言われておりますが 当園は小学校等の様に分散登園等の対応が出来ません。そのため、下記のようなリスクが生じます。

・集団生活の中での遊び等で、子ども同士が濃厚に接触することが多いため、飛沫感染や接触感染が生じやすい。

・低年齢の子どもが、正しくマスクを着用し、周囲の物を衛生的に取り扱い感染を予防するといった「新しい生活様式」に沿った衛生管理を実践することは大変難しい。

・特に乳児期の子どもは、手に触れるものを何でも口に入れる、または舐めてみるといった成長段階にあり、接触感染を防ぐことは大変難しい。

以上のことから、乳幼児施設での集団生活は、感染症がまん延しやすい環境であることを十分にご理解いただいた上で、登園についてご判断ください。また、登降園時においても、感染リスクを避けるための対応にご協力をお願い申し上げます。

万が一、園児またはご家族が新型コロナウイルスに感染した場合や、ご家族の中で「濃厚接触者」に なった等の感染が疑われる場合は、すみやかにお知らせ下さい。

 

 園児の受け入れについて

・登園時に体温を測っていただき、37.5℃以上の発熱や咳等呼吸器症状のある場合は登園を控えていただきます。(発熱を伴わない呼吸器症状に関しては、医師の判断により登園が可能になります)

・保育中に発熱(37.5℃)等の症状が見られるときは、感染防止のため、お迎えをお願いします。

・37.5℃以上の発熱があった場合は、解熱後 24 時間以上が経過し、呼吸器症状がない、または改善されるまでは、登園を控えていただきます。

・保護者の方が在宅の場合には、感染のリスクを少しでも減らすために、家庭保育の御協力をお願いします。

 

職員の健康管理と感染対策

当園で勤務するスタッフ全員に対して、毎朝検温することを義務付けております。また、健康状態(咳や倦怠感等)がないかも確認し、記録することとしています。